56歳 胃がんと闘う母の記録

胃がんで胃を全摘出した母の闘病記

がん患者の病院選び がん研有明病院について

今日は母の病院選びについて書いてみます。

 

1月上旬から抗がん剤TS1を始めた母ですが、本来4週抗がん剤投与-2週休むというサイクルで進めるはずが白血球の数値が下がりすぎてしまったために、このまま続けて良いか近所の総合病院の担当医の先生も決めかねていました。

 

3月の頭に術後3ヶ月検診のためがん研有明病院に行くため、そのときにそちらの先生の判断を仰ぐということになりました。

 

がん研有明の先生によると、まだ「術後」なのでこれくらい白血球の数値が下がることもままあるということ。

数値が下がってしまったらやめて休んで、また上がってきたらやればいい、それだけのことだよということでした。

それからは2週投与、1週休薬というサイクルで抗がん剤治療を続けています。

このサイクルのために3週ごとに病院で診てもらうことになり、その定期診察は近所の病院でもいいと言われたのですが、母は遠くても有明の病院に通うことにしました。

 

というのも、今回の白血球の数値が下がりすぎてしまったことについての判断もそうですが、母がどんな質問をしても有明の先生の方が自信を持って説明してくれる医師が自分自身の判断に確信を持っているから信じて任せられるというのです。

一口にがんと言っても、手術後の経過や抗がん剤の副作用の出方などは本当に人それぞれでいろいろな状況がありえます。

がん研有明の先生はそれぞれの医師が特定のがんの専門医でおそらく膨大な量の症例を見てきているのでしょう。

母が通っていたのは地方の一総合病院で、医師もがん専門医ではなく一般の怪我なども診る外科医です。

圧倒的な経験値の差があるのは明白です。

 

命を失うかもしれないがんという病と闘うために、信頼できる医師に診断を受けたい。自信なさげに出された処方に従ってもし結果が悪い方に行ってしまったら後悔してもしきれない。これがベストの方法だと自信を持って言ってもらえたなら、結果がもし同じだったとしてもベストを尽くした結果として受け止められると母は言っていました。

 

がん研有明病院は予約患者の枠とは別に常に当日飛び込みの患者の枠を取ってあるようで、最初に母が近所の病院で紹介を依頼した時にもすぐ翌日に初診が取れ、検査も1週間後程度で行うことができました。

 

進行性の病気であるがんを患った人にとって、手術を受ける前の待たなければならない時間は地獄です。

その点についてもがん研有明病院は緊急の受け入れ態勢が整っており、がん患者のことを良く考えられていると思います。

 

この記事を読んでくださった癌と診断された方、そのご家族などが信じて任せることのできる医師に出会えますように。

 

後日談

この記事から約3ヶ月後、がん研有明病院を離れました。

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