56歳 胃がんと闘う母の記録

胃がんで胃を全摘出した母の闘病記

がんを治すための体のケア=食事療法、免疫力UPの方法、心のケア(ストレスケア)まとめ

がんを治すためにいいとされている食品は非常にたくさんあり、何からどう手をつけていいものかわからなくなってしまいます。

 

こちらの本は体のケア、心のケアについてよくまとまっていてとても参考になりました。

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

 

 

覚え書きとして主な内容をまとめておきたいと思います。

体のケア

食事療法

  • 基本は玄米菜食。玄米には抗癌作用がある
  • 四足の動物の肉は避ける(牛・豚・羊など)
  • ま・ご・わ・や・さ・し・い

ま:豆類

ご:ごま

わ:わかめ、昆布、ひじき、のりなどの海藻類

や:野菜、果物。特ににんじん、緑黄色野菜

さ:魚。特に青魚(アジ、イワシ、サンマ、サバなど)の刺し身がおすすめ

し:しいたけなどのきのこ類

い:いも類。特に山芋は消化がよくビタミン、ミネラルも豊富

  • 減塩 1日4.5g以下
  • 1日1リットル以上の野菜ジュース。生搾りで続けるのが難しい場合は市販の野菜ジュース(無添加・無塩のもの)+ホールフードネクターファイトケミカルや生きた酵素がそのまま含まれている)
  • 不足する微量ミネラルはサプリで補う(日本のものよりアメリカのもののほうが良い)
  • 加工食品・合成添加物を避ける
  • 油は加熱用にはオリーブオイルココナッツオイル、非加熱用にはアマニ油、えごま油、しそ油。アマニ油は1日に大さじ1〜2杯飲むと良い
  • 豆乳ケフィア菊いもは腸内細菌を改善して免疫力アップ。菊いもはデトックス効果もあり
  • 進行がんにはアポトーシス誘導をサポートする低分子フコイダン
  • タヒボアポトーシス誘導作用、がん細胞の転移を阻害する作用、がんの血管新生を阻害する作用、抗酸化作用、抗炎症作用、鎮痛作用などがんなどの病気に他する多彩な作用がある。一般にタヒボ茶という薬用茶にして飲む

体を温める・動かす

がん細胞は冷えが大好き。副交感神経を優位にして体温を上げ、免疫力をアップ

  • 小豆袋で内蔵を温める
  1. 巾着袋に小豆2袋を入れたものを2つ用意
  2. 2袋同時にレンジ温める(500Wで20分)
  3. 肝臓(右脇腹)と丹田(下腹部)を20分ほど温める(熱い場合はタオルにくるむ)
  4. 2の容量で温めなおす
  5. 左右の腎臓(背中のベルトより人差し指1本分上)を20分ほど温める
  6. 最後に冷やした缶ジュースで脾臓(左脇腹)を5分冷やす
  • 爪もみ

両手両足の親指、人差し指、中指、小指の爪の生え際の両側をを片方の手の親指と人差し指で10秒ずつ押しもみする。

1日2,3回毎日。お風呂の中でやるのがおすすめ。

 

心のケア

がん患者の多くが慢性的なストレスを抱えています。ストレスをうまく対処するようにするための様々な方法が紹介されていました。

副交感神経を優位にする

  • 早寝早起き、決まった時間に3食食べる
  • 寝る1時間前にはテレビやパソコンで頭を使わない
  • 寝る3時間前以降に食べ物を食べない
  • 半身浴、足湯、軽い運動、自然を感じる、お香やアロマオイルの香りを利用する、爪もみなど

セロトニン神経を鍛える

  • 日の光を浴びる
  • リズム運動をする(ウォーキング、自転車、スクワット、階段昇降など)
  • 腹式呼吸
  • スキンシップ

朝日を浴びながら早朝散歩が最もセロトニンを促します。体温の低い朝に体を動かすことにより体温を上げる効果もあって良いようです。

アロママッサージも香りの効果とスキンシップもあり不安の解消に役立ち良いようです。

 

ストレスに対処するための認知行動療法

ストレスが慢性化するとp53遺伝子が正常に働かなくなりがん細胞の増殖を抑えられなくなります。これを防ぐために必要なのが、ストレスを発散したりうまく対処するための認知行動療法や心のセルフケアです。

認知行動療法とはどのような治療法なのでしょう?本書では以下のように説明されています。

私たちは、自分ではなかなか気づきませんが、それぞれ考え方の「クセ」や「パターン」というのをもっています。自分の物事のとらえ方のクセを知り、認めて、それをさまざまな具体的な方法(カウンセリング、メンタルセルフケアなど)によって変えていく心理療法認知行動療法です。

 

考え方のクセを変えていくには様々な方法がありますが、本書内で取り上げられていた以下の2つについてはもう少し詳しく知りたいと思いました。

  • サイモントン療法

「病気は本来の自分に戻るためのメッセージである」という考え方を基本に、患者さんが心の平安や幸福感を感じながら希望をもってセルフケアを行うことを重視します。とくに大きな特徴は「イメージの力でがんを治す」こと。

  • SAT療法

がんの認知行動療法。1対1カウンセリングによるイメージ療法。

系統だったイメージによる連想を構築することで、その人のトラウマ情報の意味を変え、さらに生まれ持ったDNA気質をベースにした「本来あるがままの自分」を理解してもらうことで、その人の人生を幸福な方法に導くためのセラピー手法。

本書の引用元となっていた参考文献: 

自分のDNA気質を知れば人生が科学的に変わる (講談社+α新書)

自分のDNA気質を知れば人生が科学的に変わる (講談社+α新書)

 

 

また、ほかにも

  • 「自分にとってよいものは何か」に目を向けて、生きがいを再発見する
  • 患者会などのサポートグループに参加して悩みを相談したり励まし合う

なども良さそうです。

 

心を変えていく方の内容については他にも色々書かれていたのですが、半端に要約しても伝わりにくいように思うのでぜひ本書を読まれることをおすすめします。

 

この本の著者の野本さんは以前は製薬会社で12年間医薬品の開発をされていた方で、薬学博士らしくがんがなぜどのようにできたか、どのように治していくかというのを論理的に説明されています。 

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

 

 

以前のエントリで紹介したケリー・ターナーさん著のがんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと社会学的な研究手法でまとめられた内容ですのでより文系的な内容といえると思います。がんを治した人の様々なストーリーを知ることで自分がいかにがんを治していくかというイメージを作っていくためにこちらを読み、実践するために何をしていくかを野本篤志さんのがんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法のが良い流れのように思います。