56歳 胃がんと闘う母の記録

胃がんで胃を全摘出した母の闘病記

がん患者に起こる息苦しさの原因と対処法

最近母がたびたび息苦しさを感じているので、その原因として考えられることと対処法を調べたのでまとめました。

 

がんによる息苦しさとは

まず前提として、ガンにより炎症を起こしているので酸素の取り込みや二酸化炭素の排泄が悪くなり、息苦しい感じを生じやすくなっています。

また不安感があったりなど精神的な要因でも息苦しさを感じることがあります。

 

息苦しさの原因として考えられる理由

1.モルヒネの量が少なかった

母の場合、先日増富温泉に行った時にメインのモルヒネを忘れてしまい、その時に息苦しくなる症状が出ていました。

モルヒネは息苦しい感じを抑える効果もあるので、モルヒネを飲み損ねてひどい息苦しさが出た場合にはそれが影響していることが考えられます。

モルヒネを通常どおり飲んでいるにも関わらず症状が出る場合には量を増やせば苦しさは引くかもしれません。ただし原因の治療にはなりません。

 

2.胸水

正常な肺の体積が減ることにより酸素と二酸化炭素のガス交換が不十分となり息苦しさを感じます。胸水が増え、そのせいで息苦しさを感じているのなら何らかの方法で減らしてもらう処置をした方が良さそうです。

胸水対策については色々調べたのですが、その内容すべてこちらのページにまとまってました!

yakushoudou.com

 

3.血中酸素濃度の低下

肺の機能低下により血中酸素濃度が低下し、それにより息苦しくなることがあります。 血中酸素濃度が低下したら酸素吸入を行うことでその時の症状を緩和することができます。

肺機能の向上はがん細胞を消していくことなので食事療法や温熱療法、心理療法などのがん細胞を消していくための取り組みを落ち着いておこなっていきましょう。

血中酸素濃度は家で測れる機械もあります。パルスオキシメーターといいますが、調べた中ではこちらの商品が医療機関でも使われていたり、病院で使用するものと比べても誤差が少なく使いやすく評判が良さそうでした。

 

4.筋力低下

がんの悪液質により横隔膜や呼吸筋等の呼吸のための筋力が低下し、肺をふくらめたり縮んだりする力が不十分になると血中の酸素が減っていなくても息をすることが苦しく感じるようになります。

これが理由なら、とりあえずはモルヒネ増加で息苦しい感じを押さえ、悪液質による体重減少を抑えつつ筋力をつけるための栄養補助食品を摂るのが良いかと思います。がんの悪液質の影響を抑え筋力をつけるためにプロシュアという栄養補助食品が効果があるという使用結果の報告もあります。

参考:悪液質への介入―浮上した炎症制御の重要性

プロシュア バナナ味 240ml×27パック

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母もだいぶ体重が落ちてしまっていたので、我が家でもさっそくプロシュアを購入しました。この手のものは正直あまりおいしくないものも多そうなイメージでそれを心配していましたが、母によるとこれは悪くない味なようです。

 

5.うつ病自律神経失調症

うつや自律神経失調症でも息苦しいといった症状が起こります。がん患者の多くがうつのような症状になると言われており、母も息苦しさを訴える数日前からうつのような症状が出ていたので、おそらく多かれ少なかれこの心理的な要因はあると思います。

身体に不調があると誰でも不安になったりします。それががんともなればなおさらのことです。がん患者のメンタルケアは非常に重要だと思います。この件についてもいずれ別記事にまとめられたらなと思います。

 

 

息苦しさが起こると大きな不安感に襲われてしまいますから、なんとかうまく症状を抑えつつ原因の方を治していきたいですね。