56歳 胃がんと闘う母の記録

胃がんで胃を全摘出した母の闘病記

がんに効くという増富温泉に行ってきました

がんに効く温泉といえば秋田にある玉川温泉が有名ですが、山梨にある増富温泉もまたがんに効く温泉として古くから湯治の行われてきた温泉です。

 

昨日は神奈川から日帰りで増富温泉にある不老閣に、両親とともに温泉に浸かりに行きました。

www.furoukaku.jp

 

増富温泉ラジウム泉で冷泉です。

効能については不老閣のHPに詳しく載っているので興味のある方はそちらをご覧ください。

 

不老閣には源泉の湧き出る岩風呂があるとのこと。その岩風呂が狭くて怖かった!と両親が言うもので、どんなものかとわくわくしていきました。

 

朝6時半過ぎに出て、休憩を挟みつつ道中約3時間。不老閣には9時半過ぎに到着しました。

源泉の岩風呂は一つだけなので、女性の時間帯、男性の時間帯、混浴の時間帯で分けられています。

 

内湯に入ってみた

内湯は朝11時から一旦清掃で入れなくなるので、到着一番まず内湯に入りました。

 

内湯は二種類あるのですが、今日入った方には三つの湯船がありました。一つは温まる用の40度くらいの普通のお風呂。もう一つは温水プールくらいの温度の冷泉。最後の一つは源泉をそのまま持ってきた19度くらいの冷た〜い冷泉。

一番冷たい冷泉は本気で冷たいので、温水プールくらいの冷泉にみんな長めに入ります。

 

ここの冷泉の最初の印象は、とにかく鉄の匂い!冷泉のかかっている石は黄色や赤に変色しています。

5分ばかり浸かっていると、なんだかもう湯あたりしそうな感じで頭がくらっとしてきました。初めての人は5分〜10分と脱衣所に貼ってある注意書きにも書いてあったので、無理せず上がって一旦休みます。

少し休んだらまた5分少々入って、また上がりました。私の入ったことのある強い温泉だと草津や野沢、箱根などがありますが、それらのぐっと温まって身体にびりっと効く感じとはまた違った感覚で強い成分を感じる温泉です。

 

母と私の二人しかいなかったので、上がってからは浴室内で椅子に座って静かに瞑想していたのですが、身体の中に入った空気がなんだか重い!口や鼻から吸い込んでも効果があるというので浴室内にいるだけでも影響がありそうです。

 

源泉の岩風呂に入ってみた

昼食後に源泉の岩風呂に行ったのですが、ここへ行く道のりがまたすごい!

え、ここ通って温泉行くの!?という感じ。

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足場の悪い自然の階段を上って、森の中にその建物はあります。

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この道の奥の方に小さーく見える建物に源泉岩風呂があります。

 

源泉は冷たいので先に普通のお湯で温まってから、岩風呂の方に行きます。

源泉岩風呂のある浴室には観音様が祀られていてちょっとびっくり。

怖かったという噂の岩風呂は…そんな怖いかな?という感じ。洞窟というよりかは岩の洞(ほら)ですね。

特に怖さを感じなかったのは先客がいたためもあるかもしれません。

水はとても冷たいですが、なんとか入れます。先客の方とおしゃべりをしていたらあっという間に5分くらい入っていられました。ここのお風呂は一人より誰か他の人もいる方がいい気がします。

不思議と内湯の温水プールくらいのお湯よりも鉄臭さは感じませんでした。ここの温泉は炭酸泉でもあるためか、じっと入っていたらぽこぽこと気泡が湧いてきていました。

岩風呂は数人が入るのがやっとの小さいお風呂ですが、毎日夜には水を抜いて朝になるとまたいっぱいに湧いているというので、湧き出した泉にそのまま浸かれるというのはすごいですね!

 

源泉から本館の方に戻る道の途中、すばらしい景色が見られました。

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温泉だけでなく森にも癒やされますね。

 

飲んでみた

ここの冷泉は飲用可能なので飲んでみたのですが、味はとにかく鉄っぽくて薬と思わないと飲めません!私は3口飲むのがやっとでした。そして飲んだ後のお腹の中に落ちていった水がまた重い。。。水を飲んで重いと感じたのは初めてです。

 

もう一度入ってみて

午後二回目に入った時に内湯の温水に入った時は少し慣れて10分くらい入れましたが、時間が経ってくると自分の身体の凝っている部分がなんとなくじわじわしてくるような感じがしました。

 

宿の様子

不老閣の建物はとても古く、結構床やら天井やら斜めになってたりしますが、湯治宿なのでお風呂周りは湯桶なども頻繁に木を新しくしていそうできれいでした。

今回はお昼は途中のコンビニで買って持って行きましたが、宿の食堂の食事は大したものがなくしかもイマイチだったと既に何度か行っている両親は言っておりました。。。

 

本館の他に自炊棟があって、今日は自炊棟の方の個室で休憩させてもらいました。

湯上りは結構ぐったりしてしばらくごろっとして休憩したい感じになるので、個室で休憩できたのはありがたかったです。

本館の方にも個室と大広間があり、本館の個室が空いてなくて日帰りの場合は大広間を使うこともあるようです。

 

宿の建物は素敵とは言い難いですが、素晴らしい温泉と森に囲まれ、川のせせらぎを聞きながらゆったりするのはとても癒されました。

できたらやはり数日宿泊してゆっくりするのが良いなと思いました。

このあたりは星もきれいなようなので、宿泊したら夜星を見に外に出たりするのもいいですね。

 

結局効くの?

今回は車の往復が長かったのでそれで腰は痛くなってしまったのですが、肩や腕といった上半身の凝りは少し軽減したように感じます。

母は今回3回目だったのですが、がんに伴う神経痛っぽい鈍痛がこの温泉に入ったあとには痛みを感じなくなったり和らいだりしたようで気に入っています。

かなり成分の強い温泉ですので、温かくはないのですが身体は運動をした後のような疲労感に包まれて上がった後は休憩が必要です。

無理して長く入らずにほどほどの長さで入ったらよい効果がありそうです。

 

食事療法中でも安心な宿

がんの治療中だと旅行に行きたくても宿の食事内容が体に良くないのではないかと気になることがあります。

マクロビとかの料理を出す宿ならあるのでは?と調べてみたら、良い食事の他にも心と身体を癒やしてくれそうなプログラムのある素敵な宿を見つけました!

 

やすらぎの里|伊豆

www.y-sato.com

がんを治すための食事療法などを勉強していてわかったことの一つが、とにかく治すために身体の毒素を出さないといけないということ。デトックスですね。

伊豆にあるやすらぎの里では断食をサポートしてくれます。断食と言っても全く食べ物を口に入れないわけではなく野菜ジュースや酵素ジュースを飲んだりはするようです。

断食以外にもデトックス食や普通食の用意もあります。

この宿には他にも様々なプログラムが用意されています。

  1. 基本の施術(カッピング、整体マッサージなど)
  2. 自律神経検査、個別面談
  3. ヨガ、呼吸法
  4. 食のワーク
  5. 生活習慣改善講座
  6. 温泉や岩盤浴の利用

トータルで身体を良くしてくれそうな宿ですね!

 

穂高養生園|長野

長野県の穂高にある穂高養生園

yojoen.com

このあたりは夏に森歩きしたりするととても気持ちいいんです。宿ではヨガなどプログラムも行っています。雰囲気も良さそうで素敵です。

 

マクロビの食事を出してくれる宿なら「マクロビ 宿」とかで検索すれば結構出てきました。

他にも良い感じのところがあったらまた追加したいと思います。

良い所を知っていましたらぜひ教えて下さい(^_^)

 

オプジーボ(ニボルマブ)とはどのような薬か 胃がんに使えるか

義父にオプジーボという薬があるそうだという情報をもらったので調べてみました.

 

オプジーボ(ニボルマブ)は肺がん、メラノーマ(悪性黒色腫)に対する治療薬として承認されています。胃がんでは現在未承認、治験中の薬です。

 

オプジーボ(ニボルマブ)の働き

オプジーボ(ニボルマブ)がどのように作用するかは下のページにある動画がわかりやすいです。 www.opdivo.jp

がんには免疫細胞の攻撃を阻止するための仕組みがあります。

T細胞ががん細胞を攻撃しようとしても、T細胞に発現する「PD-1」という物質と、がん細胞に発現する「PD-L1」という物質が結び付くとT細胞は攻撃をやめてしまうのです。

そこで現在、盛んに行われているのが、がんの免疫逃避機構を阻止する薬剤の研究開発で、「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれています。「PD-1/PD-L1経路」に有効とされるのが、「抗PD-1抗体」や「抗PD-L1抗体」です。

この薬剤をがん患者さんに投与すると、がんは自己防衛力を失い、免疫細胞が正常に機能すると言われています。

 引用元:

gan-mag.com

 

肺がん、メラノーマ(悪性黒色腫)の使用における副作用

患者数7542人 副作用1841例3545件 うち重篤例715例1066件

一人1件ではないかもしれませんが、およその割合としては約50%に副作用発現、約15%が重篤な副作用といった割合です。

 

重篤な副作用の人の実際の症状等一覧

こちらのリンクもぜひ目を通してみてください。

 重篤な副作用が発生する割合は特別に高いとは言えませんが、もしも重篤な副作用が出た場合にはそれが回復していないケースもあるのは考慮すべきかと思います。

資料配布元ページ:安全性・適正使用情報 | オプジーボ.jp

 

 

胃がんの人に対する投与の結果

海外で胃がん患者に対するニボルマブ投与試験が実施され、その結果が公表されていました。その内容をまとめてみます。

 

患者数 59人 2ndライン以上の抗がん剤治療を受けた患者がほとんど。

副作用

副作用発現 69% 倦怠感(全グレードで32%)、掻痒(17%)、食欲減少(15%)、下痢(15%)

日常生活が送れないレベルのグレード3/4の治療関連副作用は17%で発現したが、死亡例であるグレード5は起きなかった。

奏効率

完全奏功 1人(がんが完全に消える)

部分奏功 7人(がんが半分以下になる)

奏効率14%

30%以上の腫瘍縮小 10人

効果確認 8人

病勢安定 11人(19%)

疾患制御率32%(奏功/進行が止まった患者の割合)

 

 

参考:胃がんに抗PD-1が有効!

 

PD-LIの発現率と奏効率の関係

PD-L1の発現が高い患者で奏効率はより高い結果が出たそうです。

「PD-L1」とは、がん細胞から発現している物質で、「PD-1」とはT細胞上にあるPD-L1の受容体。「PD-L1」と「PD-1」が結合しなければ、がん免疫逃避機構が働かないことになる。

 

引用元:免疫を抑制するがん細胞との闘い | がんと免疫 | 「がん治療」新時代

 

発現率1%超  15人中4人が奏功(27%)

発現率1%未満 25人中3人が奏功(12%)

発現率5%超  6人中2人が奏功(33%)

発現率5%未満 15人中5人が奏功(15%)

 

 

胃がんへのニボルマブ治験実施機関

国立がん研究センター中央病院で治験を実施しているようです(2016年7月現在)

ニボルマブ+化学療法AorBの併用治療(第二相) http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/info/clinical_trial/T4293.html

ニボルマブ単独治療orプラセーボ(第三相) http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/info/clinical_trial/T4133.html

国立がん研究センター中央病院で実施している治験一覧 http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/info/clinical_trial/chiken_index.html

がんの心理療法サイモントン療法の検討 あるいは私がストレス気質を変えてきた道のり

がんの心理療法として様々な本やサイトでその名を目にしたサイモントン療法についての本を読んでみました。

 

サイモントン療法――治癒に導くがんのイメージ療法(DO BOOKS)

サイモントン療法――治癒に導くがんのイメージ療法(DO BOOKS)

 

 

この本の概要、印象に残った点の概要をまとめます。

  • がんは「痛みや苦しみを与える攻撃者」ではなく、その人が本来あるべき生き方から離れてしまっているということを教えてくれるメッセンジャー
  • 心に喜びを与えてくれるもののリストを作る
  • ある出来事や人に対する否定的な思い込みを健全な解釈に書き換える
  • がんは本質的に弱くて不安定な細胞
  • 「治療ががんだけにきちんと作用し、正常細胞は傷つけない」というイメージを描いて治療効果を高める
  • 自分自身と癌、治療のイメージを健全化していく
  • 死のイメージを健全なものにする
  • 患者をサポートする人との関係を適切なものにする
  • 二年間の健康プランを作る

 

私がストレス気質を改善した方法

これは母ではなく私自身のことですが、私は子供の頃かなりストレスを感じやすい気質でした。しょっちゅう爪をかんだり動悸がしたり頭や胃が痛くなったりと今考えるとストレス由来で体調をおかしくしていることが多々ありました。

思春期の頃には学校での人間関係の問題もあって、もう誰も信用できない、自分がしゃべったりしたことがどのように受け取られるかわからないし、一度発した言葉はどこまで伝わるかわからないと極度の人間不信に陥り、必要なこと以外はほとんどしゃべらないかなり無口な女子中高生でした。

この頃私は常に最悪の自体を想定して発言行動するという、この平和な日本にありながらどんな危険な世界に生きてるんだという生き方をしていました。こうなるともうただ普通に学生生活を送ってるだけなのにほとんど毎日が地獄です。

 

また中3の時には元気だったまだ5歳の飼い犬が突然亡くなってしまったり、その後いくらも経たないうちに他にも親しい人との突然の別れがあり、私も明日急に死ぬかもしれない、大切な誰かにも突然会えなくなるかもしれないという思いにとらわれました。

このことは私にとっては非常に悲しい経験でしたが、明日にでも死ぬかもしれないという思いはやがて明日死んでも後悔しない生き方をしようというように転化していきました。

 

地獄の中学時代が終わり、高校は私にとって良い環境の変化になりました。

私の行っていた高校は単位制の普通科で、言ってみれば小規模な大学のような感じの高校でした。しかも個性化コースとかいうコースだったので自分の個性を伸ばしたい人、自分の好きなように生きたい人ばかりがいる学校でした。

そういう人たちって別の視点で見ると他人への関心が薄いんですよね。自分が一番なので。中学でドロドロの人間関係を見ていた私にとってこれは非常に気が楽で良かったです。

また国際系のコースもあり、帰国子女がたくさんいたのも良い影響がありました。

彼らは何かというとすぐにありがとうと言うのです。これは些細な事なのですが当時の私には結構驚きでそれだけで気持ちが明るくなったので、私もそれまでならすみませんとかごめんなさいと言っていたところをありがとうに言い換えるようにしてみました。

この自由な高校でのびのびと過ごしたことによって私のストレス体質的な考え方はかなり改善しました。

かつて毎日に地獄をもたらすだけだった常に最悪を想定して行動するというのも、これをやりすぎた結果一周回って前向きになって、事前にいくら心配したところで結果が想定通りのことなんかあまりないから将来のことを心配するだけエネルギーの無駄という考えに至りました。

 

今の私は昔の私からしたら嘘のようにストレスを溜めにくい性格になり、たぶんそのおかげもあって体もすごく丈夫になりました。体調を崩すのは明らかに疲労が溜まってしまったあとくらいですね。

今の私の生き方を簡単にまとめてみるとこんな感じです。

  1. やりたいことだけやる。やりたくないことはやらない
  2. 会いたいと思った人に会いたいと思った時にすぐに会う
  3. なるべくありがとうと心がけて言う
  4. 未来の心配はしない(いろいろな場合のことを想定はしますが)
  5. あるがままのその人その人の行いを受け入れる(自分のことさえ100%は制御できないのだから他人の行動や言動が期待通りのものになるはずがないと思う)

細かいことはもう少しありそうですが、要点で考えるとこんなもんですね、意外と少ないです。

文にしてしまうと単純なことなんですけど、本当に何も意識せずに自然にこれができるようになるにはたぶん足かけ10年以上かかったと思います。

特に1、やりたいことしかやらないとかそんな話ありえないだろと思う人もたくさんいそうですよね。まあもちろん嫌いだけどやらないきゃいけない雑事は多少はありますけど、可能なんですよねこれが。

子どもが生まれたあとは1と2が物理的に不可能になったので一時本来の自分を失って精神的に調子を崩した時期もありました。でも、自分のベストの精神状態がどういう時であるか知っているので、精神状況を悪くしている理由と改善する術を考えることはできます。

 

上に書いた高校での経験以降も心理学の本を読みまくったり、自分を変えるために多くの挑戦をしてきました。

自分でできる自分を変えるためのアプローチはかなり色々やってきたと思うのですが、最終的に本当に私の心を落ち着かせたのは夫の存在でした。

20代前半にはかなりの部分で心理的な問題を解消していた私でしたが、月に1度くらいホルモンバランスの崩れる時期にだけどうしても、何ら外的な理由がないにも関わらず鬱状態に入って動けなくなってしまう日がありました。

しかし夫と出会って、この人はだめな部分も含めて100%私を受け入れてくれるという確信できてからはこの月に一度の鬱状態の日も訪れなくなったのです。

心の支えになってくれる人の存在の大きさを私はこのことでしみじみ感じました。

 

母の心に平安をもたらすために

私は自分がこのような経緯でストレス気質を改善してきたものですから、母の日頃の様子から本人が意識してない中にストレスの原因になるような考え方が多々あることにすぐに気がつきました。

それでつい色々そのことについて言ってしまうのですが、いかんせん話すのが苦手だし伝えるのが下手なようで、思いをうまく母に伝えることができません。

うまく伝えられないどころか指摘することがかえって母にとってストレスになってしまいもします。

 

私はストレス気質を変えてきた実践者ではありますが、カウンセラーではありません。相手を傷つけることなく物事の捉え方を変えることの手助けをしてくれるような良いカウンセラーの方と話してもらうほうが良いのではないかと思っています。

また私はいわば自己流で自己改革をしてきましたが、試行錯誤しながらでかなりの年数を必要としてしまったので、考え方を変えるプロに誘導してもらいある程度道しるべを示してもらいながら行うほうが短期間でできるのではないかという気がしています。

 

そして私たち家族は母が自然に生きられるように考え方や生活を変えていくためにどんな変化も受け入れるよと、母の心の支えになれたら良いなと思います。

 

サイモントン療法の本 

ひとまず母にこのサイモントン療法――治癒に導くがんのイメージ療法(DO BOOKS)の本は渡してみようと思います。この本はサイモントン療法を日本に広めた川畑伸子さんという方が書かれていますが、サイモントン療法の開発者であるカール・サイモントン博士ご本人が書かれた以下の本も読んでみたいと思います。 

がんのセルフ・コントロール―サイモントン療法の理論と実際

がんのセルフ・コントロール―サイモントン療法の理論と実際

 

 

「がん治癒への道―サイモントン療法の新たな展開」

「がん治癒への道―サイモントン療法の新たな展開」

 

 

ちなみに川畑伸子さんのHPを見てちょっと違和感を感じたのですが、関連する話題でこんなブログ記事も。

pancreatic.cocolog-nifty.com

川畑伸子さん自身はメインはカウンセリングではなくセミナーや宣伝活動を行いたい人なのかなとなんとなく思ったり。

そんなこともあり、サイモントン療法の本質をより知るためにもカール・サイモントン氏ご本人の本を読んでみるべきだと思ってます。

 

サイモントン療法協会のやっている6日間ベーシックプログラムも気になりますが、値段がかなり高額なのがちょっと。

一方カウンセラー探しも難航しています。カウンセリングというのが行う個人の技量によるところが大きいのは想像に難くないので、良いカウンセラーをどう探したらいいものか。心の問題はデリケートなので難しいですね。

がんを克服した人のブログ・HPまとめ

がんの治療法を探していると、がんを克服したという人のブログに出会うことがあります。ブックマークしていなかったので過去のものはわからなくなってしまったのですが、今後は見つけたらこのエントリにまとめていこうかなと思います。

 

末期がんの完治メソッド【The Power of Immunity】

ys10.jp

2016/9/16追加。実はなかなか見つからなかった胃がん末期から克服された方のブログ。内容が非常にまとまっていてわかりやすいです。もっと早くにこのブログを見つけたかったなあ。

 

がん患者が選んだがんの本/膵臓がんサバイバーへの挑戦

cancerbook2.jimdo.com

2000年に直腸がんを告知されて手術をしました。半年間の人工肛門生活。そして7年後の2007年には「がんの王様」といわれる膵臓がんになりました。幸い手術はできましたが、膵臓がんの怖いのは、ほとんどの方が再発・転移することです。再発させないために、必死で情報を集めました。私が目を通した本の中から、がんと闘っている方の参考になると思われるものを紹介します。
私の闘病ブログ『膵臓がんサバイバーへの挑戦』も訪れてみてください。

 

治療が非常に難しいと言われているすい臓がんを克服されたすごい人です。

本の紹介サイトとブログがありますが、どちらもたくさんの有益な情報が書かれていておすすめです。私が一部読んだ記事の中で以下の記事は闘病中の方が最初に読むのに良いと思います。

おすすめ記事

@私のがん攻略法: 膵臓がんサバイバーへの挑戦

がんの転移は、精神的なストレスを除くと抑えられる: 膵臓がんサバイバーへの挑戦

 

【癌ブログ】末期がんを免疫療法で克服

homepage3.nifty.com

末期の肺がんを独力で治されていますが、がん以前にも不整脈や病名不明の難病を自身で勉強して治されており大変研究熱心な方です。東洋医学や自律神経、免疫について特にたくさん勉強されたようです。

背骨の周りの筋肉を柔らかくすることが大事という説はこちらのサイトで初めて見ましたが、私自身が以前胃がずっと痛かった時に胃カメラで検査したのに何でもなく、何気なく相談した中国気功整体院で背中の特定の箇所を緩めてもらったら胃の調子がよくなったりした経験もあり、背骨の歪みと身体の他の箇所の不調には色々思い当たるふしがあるので納得の思いです。

がんを治すためには血液サラサラにする必要がありますが、そのために温熱療法に力を入れられていたようで自宅でできる温熱療法のグッズなども参考になります。

 

難病・末期がんからの生還〜癌克服のプロセス〜

お父様が余命3ヶ月と宣告された方のがん克服のための情報サイト。がんのメカニズムや様々な治療法についてなど情報がまとまっているので、がんを告知されたばかりでがんについてよく知らないという方はまずこちらのサイトを見られると良いと思います。

sarah.la.coocan.jp

 

20代の大腸がん闘病記、幸せを考える

29歳で大腸がんステージⅢbがわかってから5年以上再発なしで過ごされています。各エントリがちょっと長いのですが、ご自身が試して失敗したことなども書かれており参考になります。

xn--v8jxho21jl6x1hmvgmt5t.jp

おすすめ記事

抗がん剤治療は(状況にもよるが)やはり微妙だと思う | 20代の大腸がん闘病記、幸せを考える

抗がん剤についての記事。私の考えていたこととほぼ同じでした。

5年以上再発なしのガン患者が明かす!玄米食のデメリットとは? | 20代の大腸がん闘病記、幸せを考える

米食について調べていた時に読みました。他にもたくさんのサイトで同様の記事を読みましたが、こちらの玄米に関するエントリを読んでおけば必要な内容はすべて書いてあると思いました。(長いですが)

 

寺山心一翁 月の言葉

ケリー・ターナーさんの著書「がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと」にも登場する寺山心一翁さんのサイト。

ワークショップを開催されているようです。自分の心との向き合い方を探されているならこういったものに参加してみるのもいいかもしれません。

www.shin-terayama.jp

 

その他がん闘病記

■ 肝臓がん末期 余命3ヶ月の宣告から克服までの末期がん闘病記

笹野富美夫さんのブログ。肝臓がんで余命3ヶ月の状態から約1年半の闘病でがん克服に至ったそうです。血液検査の結果や闘病中の症状、治療法など詳細に書かれていて参考になります。

 

■ ガンが完治しました ( 卵巣がん闘病記 ) « 癌闘病記 (癌よさらば)

卵巣がんで余命1年と宣告された方の闘病記です。この方は食事療法のみで、治ってもう16年経つそうです。上記リンクのページでどのような生活を送られたかの概要がわかります。

 

■ 癌パパ イクメン日和 私の癌対策 その1

大腸がんステージⅢbから5年経過されているようです。この方はFOLFOXという術後化学療法(抗がん剤)とゲルソン療法をアレンジした食事療法で治されたようです。

 

■ 10ヶ所転移の大腸癌から6年半経っても元気でいるワケ(1) | STORYS.JP

S状結腸原発、肝臓2ヶ所、リンパ7ヶ所、更に腹膜と全身にがんが転移していたにも関わらず、手術後6年4ヶ月経ってもお元気にされているそうです。手術から1年後の再発後は抗がん剤もやらずに経過観察のみとのことですが、まだ記事が完結していないようで続きが気になります。ご自身の明るいお人柄ががん克服にプラスになったんだろうなと思いました。

 

 

見つけ次第随時更新中!

 

がんを治すための体のケア=食事療法、免疫力UPの方法、心のケア(ストレスケア)まとめ

がんを治すためにいいとされている食品は非常にたくさんあり、何からどう手をつけていいものかわからなくなってしまいます。

 

こちらの本は体のケア、心のケアについてよくまとまっていてとても参考になりました。

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

 

 

覚え書きとして主な内容をまとめておきたいと思います。

体のケア

食事療法

  • 基本は玄米菜食。玄米には抗癌作用がある
  • 四足の動物の肉は避ける(牛・豚・羊など)
  • ま・ご・わ・や・さ・し・い

ま:豆類

ご:ごま

わ:わかめ、昆布、ひじき、のりなどの海藻類

や:野菜、果物。特ににんじん、緑黄色野菜

さ:魚。特に青魚(アジ、イワシ、サンマ、サバなど)の刺し身がおすすめ

し:しいたけなどのきのこ類

い:いも類。特に山芋は消化がよくビタミン、ミネラルも豊富

  • 減塩 1日4.5g以下
  • 1日1リットル以上の野菜ジュース。生搾りで続けるのが難しい場合は市販の野菜ジュース(無添加・無塩のもの)+ホールフードネクターファイトケミカルや生きた酵素がそのまま含まれている)
  • 不足する微量ミネラルはサプリで補う(日本のものよりアメリカのもののほうが良い)
  • 加工食品・合成添加物を避ける
  • 油は加熱用にはオリーブオイルココナッツオイル、非加熱用にはアマニ油、えごま油、しそ油。アマニ油は1日に大さじ1〜2杯飲むと良い
  • 豆乳ケフィア菊いもは腸内細菌を改善して免疫力アップ。菊いもはデトックス効果もあり
  • 進行がんにはアポトーシス誘導をサポートする低分子フコイダン
  • タヒボアポトーシス誘導作用、がん細胞の転移を阻害する作用、がんの血管新生を阻害する作用、抗酸化作用、抗炎症作用、鎮痛作用などがんなどの病気に他する多彩な作用がある。一般にタヒボ茶という薬用茶にして飲む

体を温める・動かす

がん細胞は冷えが大好き。副交感神経を優位にして体温を上げ、免疫力をアップ

  • 小豆袋で内蔵を温める
  1. 巾着袋に小豆2袋を入れたものを2つ用意
  2. 2袋同時にレンジ温める(500Wで20分)
  3. 肝臓(右脇腹)と丹田(下腹部)を20分ほど温める(熱い場合はタオルにくるむ)
  4. 2の容量で温めなおす
  5. 左右の腎臓(背中のベルトより人差し指1本分上)を20分ほど温める
  6. 最後に冷やした缶ジュースで脾臓(左脇腹)を5分冷やす
  • 爪もみ

両手両足の親指、人差し指、中指、小指の爪の生え際の両側をを片方の手の親指と人差し指で10秒ずつ押しもみする。

1日2,3回毎日。お風呂の中でやるのがおすすめ。

 

心のケア

がん患者の多くが慢性的なストレスを抱えています。ストレスをうまく対処するようにするための様々な方法が紹介されていました。

副交感神経を優位にする

  • 早寝早起き、決まった時間に3食食べる
  • 寝る1時間前にはテレビやパソコンで頭を使わない
  • 寝る3時間前以降に食べ物を食べない
  • 半身浴、足湯、軽い運動、自然を感じる、お香やアロマオイルの香りを利用する、爪もみなど

セロトニン神経を鍛える

  • 日の光を浴びる
  • リズム運動をする(ウォーキング、自転車、スクワット、階段昇降など)
  • 腹式呼吸
  • スキンシップ

朝日を浴びながら早朝散歩が最もセロトニンを促します。体温の低い朝に体を動かすことにより体温を上げる効果もあって良いようです。

アロママッサージも香りの効果とスキンシップもあり不安の解消に役立ち良いようです。

 

ストレスに対処するための認知行動療法

ストレスが慢性化するとp53遺伝子が正常に働かなくなりがん細胞の増殖を抑えられなくなります。これを防ぐために必要なのが、ストレスを発散したりうまく対処するための認知行動療法や心のセルフケアです。

認知行動療法とはどのような治療法なのでしょう?本書では以下のように説明されています。

私たちは、自分ではなかなか気づきませんが、それぞれ考え方の「クセ」や「パターン」というのをもっています。自分の物事のとらえ方のクセを知り、認めて、それをさまざまな具体的な方法(カウンセリング、メンタルセルフケアなど)によって変えていく心理療法認知行動療法です。

 

考え方のクセを変えていくには様々な方法がありますが、本書内で取り上げられていた以下の2つについてはもう少し詳しく知りたいと思いました。

  • サイモントン療法

「病気は本来の自分に戻るためのメッセージである」という考え方を基本に、患者さんが心の平安や幸福感を感じながら希望をもってセルフケアを行うことを重視します。とくに大きな特徴は「イメージの力でがんを治す」こと。

  • SAT療法

がんの認知行動療法。1対1カウンセリングによるイメージ療法。

系統だったイメージによる連想を構築することで、その人のトラウマ情報の意味を変え、さらに生まれ持ったDNA気質をベースにした「本来あるがままの自分」を理解してもらうことで、その人の人生を幸福な方法に導くためのセラピー手法。

本書の引用元となっていた参考文献: 

自分のDNA気質を知れば人生が科学的に変わる (講談社+α新書)

自分のDNA気質を知れば人生が科学的に変わる (講談社+α新書)

 

 

また、ほかにも

  • 「自分にとってよいものは何か」に目を向けて、生きがいを再発見する
  • 患者会などのサポートグループに参加して悩みを相談したり励まし合う

なども良さそうです。

 

心を変えていく方の内容については他にも色々書かれていたのですが、半端に要約しても伝わりにくいように思うのでぜひ本書を読まれることをおすすめします。

 

この本の著者の野本さんは以前は製薬会社で12年間医薬品の開発をされていた方で、薬学博士らしくがんがなぜどのようにできたか、どのように治していくかというのを論理的に説明されています。 

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

がんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法

 

 

以前のエントリで紹介したケリー・ターナーさん著のがんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと社会学的な研究手法でまとめられた内容ですのでより文系的な内容といえると思います。がんを治した人の様々なストーリーを知ることで自分がいかにがんを治していくかというイメージを作っていくためにこちらを読み、実践するために何をしていくかを野本篤志さんのがんが自然に消えていくセルフケア ―毎日の生活で簡単にできる20の実践法のが良い流れのように思います。

 

 

心のあり方が身体を変える ー 骨転移の知らせから12日経った母の心と身体の変化

5月20日金曜日

母のがんの骨への転移が見つかりました。

この知らせには母も私たち家族も相当落ち込んで、母は水さえ喉を通らないほどでした。

 

5月21日土曜日

父と妹、それから私と夫と娘二人がお見舞いに行きました。

奇しくもこの日は母と妹の誕生日でした。

少し遅い母の日兼誕生日プレゼントをあげ、頭と肩をマッサージしたり、表面上はなんとか普通に話すものの、母と私は話しながら時折泣きそうになっていました。

これほど元気がなく弱ってしまった様子の母は初めて見ました。

 

5月22日日曜日

治療方法などを色々調べた私は、癌が進行している以外身体の状態は悪くない母がこのまま死ぬはずがないと確信。

やりたいことをやろう、目標を作って楽しく過ごすために退院したら旅行に行こうと妹と算段。母と父に電話をしてまだまだできることはあるよと励ましました。

妹も子どもたちのビデオレターを送ったりしてみんなで励まします。

みんなで少しずつ前を向き始め、治療方法を探します。

 

5月24日火曜日

ゾメタの点滴。

 

5月25日水曜日

サイラムザ+パクリタキセル抗がん剤治療1回め。

 

5月26日木曜日

2回目のお見舞いに行きました。

4日前に行った時より母は随分元気になったように見えましたが、それでもまだやはり食事は満足に食べられないようです。

父も日曜に会った時より元気そうに見えました。

 

20日からの緊急入院以降、父は家から2時間以上かかるがん研有明病院に毎日お見舞いに来ていました。

母の弟夫婦も何度も訪れてくれました。義妹が来るたびにフェイスアロママッサージをやってくれて気持ちよかったようです。

ほかにも親戚や友人たちが様々な治療法を探してくれています。

 

5月28日土曜日

土日に一時退院できることになったので、自宅の方に子どもたちも連れて会いに行きました。

家に帰った母は木曜に会った時よりも更に元気になっていて、少し痩せた以外はほとんど普通の状態に見えました。

色々な話をして、またマッサージをして、二人の祖母も一緒に食事をして良い時間を過ごせました。

 

5月29日日曜日

妹家族と、遠く千葉から父の弟家族が訪ねてきてくれました。

みんなで楽しく良い時間を過ごせたようです。

 

この2日間家で過ごせたのは大きく、母はまた持ち前の前向きさと元気を取り戻し、食事もよく食べられるようになったようです!

家族や友だちとよい時間を過ごすことはどんな薬よりも効くんですね。

母自身も、週末帰宅の二日間でこんなにも身体が変わるものかと驚いたようです。

 

5月30日月曜日

再び病院へ。水曜から始まる放射線治療のための前検査のためにこの日は入院。

水曜からの放射線治療は2週間毎日通いでやるつもりでしたが…CTを撮った所大動脈に血栓症が見つかったそうで、その対応のために24時間毎日連続して点滴を続ける必要があるため1週間は入院しなければならなくなりました。

 

6月1日火曜日

サイラムザ+パクリタキセル2回め。

1回めの抗がん剤の副作用は特に感じていないようです。このままあまり副作用が出ませんように。

 

6月2日水曜日 

4日ぶりに母と電話で話して、土曜よりも更に元気になっているのを感じました。

今の体調を聞いて、今後どのような方向性でやっていくのかを話し合いました。

 

驚いたことに、先週は全然食べられなかった食事が今週の入院中では出された1食分ぺろりと食べてしまい、足りないのでお見舞いに来た父に追加で買ってきてもらうほどだというのです!

しかも転移がわかる前でも納豆ごはんと味噌汁の朝食を40分では食べきれず2回にわけていたのに、今は一度で食べきれるようになってダンピングもないというのです。

生きることは食べること。胃を無くしはしましたが、母の腸はまだまだ生きられるよと元気に動いてくれているようです。

 

骨転移がわかってよかったこと

骨への転移があったことはもちろんバッドニュースなのですが、一方でそれを上回る良いこともあったと思います。

一つはここにきて初めて本当に家族が一丸となって闘っていく体制ができたということ。

もちろん母の胃がんがわかり、胃を切除して抗がん剤治療をして…その間私も妹も母のことをとても心配していました。でも正直なところあまりできることがなくて、私も妹も小さい子供がいて正直子どもの世話でいっぱいいっぱいなところもあり、うまく助けることができませんでした。

母自身も私たちが忙しいから頼るまいとしているところがあったと思います。

でも、責任感が強くて自分一人で頑張りすぎる人って癌になりやすいんですよね。

 

骨転移がわかったことで、私たちは心から母への心配の気持ちを伝え、それぞれにできることで母を助けようとし、母も周りの助けを受け取る気持ちを持ってくれました。

心から助けたいという気持ちとそれを受け取る気持ちがようやくつながったような気がします。

 

ストレスに対して本当に向き合う

母は軽度認知障の義母との同居、近所にはやはり軽度認知症の実の母(つまり私の祖母二人)がいてケアが必要で、かなりのストレスを抱える中病気に対して孤軍奮闘していたと思うのです。

私にできたのは時々祖母をうちに招いて何泊かしてもらい、一時的に母のストレスを軽減するくらいでした。

 

思い返してみれば二人の祖母が認知症になる前から口唇ヘルペス顎関節症など随分色々ストレス原因と思われる病気をやっていたのです。

私が高校大学くらいの頃、もう15年以上前になる頃からいつもよく愚痴を聞いていて、母のストレス解消のために仕方がないなと思いつつ、あまり何度も同じことを聞かされるのでこちらが精神的に参っている時にはそれを聞くのもつらくて、数カ月前にはそのことで言い争いをしたほどです。

でも愚痴を聞くのも祖母と離れる時間を作ってあげるのも所詮は一時的な対症療法でしかなくて、根本的な解決にはならないんですよね。

 

この機会にカウンセリングを受けるなり何か他の方法を使ってでも、心の奥底に澱んでこじれてしまっているものを解消し自分の心のあり方を変えてみようと母が思ってくれたこと、これがもうひとつの良かったことです。

 

孤独ではないと伝えたい

骨転移がわかったあと、私は母の過去の経験を聞いたりどんな病気をしていたかを思い出し、そんなつもりはなかったけれど母を孤独にしていたかもしれないと心の中で謝りました。会った時にはマッサージをしたり抱きしめたりなど積極的にスキンシップを取るようにしました。これは免疫力向上にいいと言われていることもありますが、これまでのことや母の心の内を想像しているうちに自然とそうしたいという気持ちになったからです。

病気がわからなければお互いに変わらないままだったでしょう。別に元々仲が悪い母娘というわけではありませんでしたが、お互いにわかってもらえないという思いをいくらかは抱えていたかもしれません。病気を機に母と今までより良い関係になれたと思います

 

この病を乗り越えることで病気になる前よりずっと良い人生が待っている。

私がそう確信してからちょうど10日経った今日、偶然にも母から同じ内容の言葉を聞きました。

より良い人生が拓けるようみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思っています。