56歳 胃がんと闘う母の記録

胃がんで胃を全摘出した母の闘病記

がんに効くという増富温泉に行ってきました

がんに効く温泉といえば秋田にある玉川温泉が有名ですが、山梨にある増富温泉もまたがんに効く温泉として古くから湯治の行われてきた温泉です。

 

昨日は神奈川から日帰りで増富温泉にある不老閣に、両親とともに温泉に浸かりに行きました。

www.furoukaku.jp

 

増富温泉ラジウム泉で冷泉です。

効能については不老閣のHPに詳しく載っているので興味のある方はそちらをご覧ください。

 

不老閣には源泉の湧き出る岩風呂があるとのこと。その岩風呂が狭くて怖かった!と両親が言うもので、どんなものかとわくわくしていきました。

 

朝6時半過ぎに出て、休憩を挟みつつ道中約3時間。不老閣には9時半過ぎに到着しました。

源泉の岩風呂は一つだけなので、女性の時間帯、男性の時間帯、混浴の時間帯で分けられています。

 

内湯に入ってみた

内湯は朝11時から一旦清掃で入れなくなるので、到着一番まず内湯に入りました。

 

内湯は二種類あるのですが、今日入った方には三つの湯船がありました。一つは温まる用の40度くらいの普通のお風呂。もう一つは温水プールくらいの温度の冷泉。最後の一つは源泉をそのまま持ってきた19度くらいの冷た〜い冷泉。

一番冷たい冷泉は本気で冷たいので、温水プールくらいの冷泉にみんな長めに入ります。

 

ここの冷泉の最初の印象は、とにかく鉄の匂い!冷泉のかかっている石は黄色や赤に変色しています。

5分ばかり浸かっていると、なんだかもう湯あたりしそうな感じで頭がくらっとしてきました。初めての人は5分〜10分と脱衣所に貼ってある注意書きにも書いてあったので、無理せず上がって一旦休みます。

少し休んだらまた5分少々入って、また上がりました。私の入ったことのある強い温泉だと草津や野沢、箱根などがありますが、それらのぐっと温まって身体にびりっと効く感じとはまた違った感覚で強い成分を感じる温泉です。

 

母と私の二人しかいなかったので、上がってからは浴室内で椅子に座って静かに瞑想していたのですが、身体の中に入った空気がなんだか重い!口や鼻から吸い込んでも効果があるというので浴室内にいるだけでも影響がありそうです。

 

源泉の岩風呂に入ってみた

昼食後に源泉の岩風呂に行ったのですが、ここへ行く道のりがまたすごい!

え、ここ通って温泉行くの!?という感じ。

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足場の悪い自然の階段を上って、森の中にその建物はあります。

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この道の奥の方に小さーく見える建物に源泉岩風呂があります。

 

源泉は冷たいので先に普通のお湯で温まってから、岩風呂の方に行きます。

源泉岩風呂のある浴室には観音様が祀られていてちょっとびっくり。

怖かったという噂の岩風呂は…そんな怖いかな?という感じ。洞窟というよりかは岩の洞(ほら)ですね。

特に怖さを感じなかったのは先客がいたためもあるかもしれません。

水はとても冷たいですが、なんとか入れます。先客の方とおしゃべりをしていたらあっという間に5分くらい入っていられました。ここのお風呂は一人より誰か他の人もいる方がいい気がします。

不思議と内湯の温水プールくらいのお湯よりも鉄臭さは感じませんでした。ここの温泉は炭酸泉でもあるためか、じっと入っていたらぽこぽこと気泡が湧いてきていました。

岩風呂は数人が入るのがやっとの小さいお風呂ですが、毎日夜には水を抜いて朝になるとまたいっぱいに湧いているというので、湧き出した泉にそのまま浸かれるというのはすごいですね!

 

源泉から本館の方に戻る道の途中、すばらしい景色が見られました。

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温泉だけでなく森にも癒やされますね。

 

飲んでみた

ここの冷泉は飲用可能なので飲んでみたのですが、味はとにかく鉄っぽくて薬と思わないと飲めません!私は3口飲むのがやっとでした。そして飲んだ後のお腹の中に落ちていった水がまた重い。。。水を飲んで重いと感じたのは初めてです。

 

もう一度入ってみて

午後二回目に入った時に内湯の温水に入った時は少し慣れて10分くらい入れましたが、時間が経ってくると自分の身体の凝っている部分がなんとなくじわじわしてくるような感じがしました。

 

宿の様子

不老閣の建物はとても古く、結構床やら天井やら斜めになってたりしますが、湯治宿なのでお風呂周りは湯桶なども頻繁に木を新しくしていそうできれいでした。

今回はお昼は途中のコンビニで買って持って行きましたが、宿の食堂の食事は大したものがなくしかもイマイチだったと既に何度か行っている両親は言っておりました。。。

 

本館の他に自炊棟があって、今日は自炊棟の方の個室で休憩させてもらいました。

湯上りは結構ぐったりしてしばらくごろっとして休憩したい感じになるので、個室で休憩できたのはありがたかったです。

本館の方にも個室と大広間があり、本館の個室が空いてなくて日帰りの場合は大広間を使うこともあるようです。

 

宿の建物は素敵とは言い難いですが、素晴らしい温泉と森に囲まれ、川のせせらぎを聞きながらゆったりするのはとても癒されました。

できたらやはり数日宿泊してゆっくりするのが良いなと思いました。

このあたりは星もきれいなようなので、宿泊したら夜星を見に外に出たりするのもいいですね。

 

結局効くの?

今回は車の往復が長かったのでそれで腰は痛くなってしまったのですが、肩や腕といった上半身の凝りは少し軽減したように感じます。

母は今回3回目だったのですが、がんに伴う神経痛っぽい鈍痛がこの温泉に入ったあとには痛みを感じなくなったり和らいだりしたようで気に入っています。

かなり成分の強い温泉ですので、温かくはないのですが身体は運動をした後のような疲労感に包まれて上がった後は休憩が必要です。

無理して長く入らずにほどほどの長さで入ったらよい効果がありそうです。